Column

ハイエナに学ぶ処世術

こんにちは。
たすけ愛理事の小林です。

 

今日はハイエナについてお話しします。
普通、動物についてお話しする際には「ライオン」のことを挙げることが多いと思います。
ですが、私は個人的に「ハイエナ」が大好きです。

 

皆さんはハイエナについて、
どのようなイメージをお持ちですか?

 

ハイエナは、一般的に強い動物の獲物の食べ残しを食べていたり、
もしくは横取りで獲物を獲得しているようなイメージをお持ちではないでしょうか?
実際には自分で獲物を仕留めることの方が多いそうです。

 

また、非常に強い顎で骨を食べることもできることから、
巣には保存食用に骨が常備されているそうです。

 

ライオンと比べてみます。
一般的にライオンは「百獣の王」と呼ばれるだけあり、姿も威風堂々。
めったに動かず、素早く狩りを行うイメージです。
見た目的にも目立つ存在のようにも思います。

 

ではハイエナはどうでしょうか。
姿は少し貧相で、犬に似ています。
セコセコと砂漠をうろつき、動物の死骸をあさっているイメージです。
それほど目立たず、弱そうな印象です。

 

人間社会に例えてみます。
背が高く、イケメンで、筋肉ムキムキ、スーツが似合い、仕事ができて、常にビッグビジネスを抱えている。
自分の限界に挑戦し、常にポジティブ。
まさにライオンのような人物像ですよね。

 

背が低く、普通の顔、中肉、
大きな仕事の周りに無数にある、小さな仕事をこなす。
無理はせずに貯蓄をして貧困に備えている。
ハイエナに近い人物像です。

 

皆さんはどちらが理想でしょうか?
一般的にはライオンのような人物像が憧れられる対象ではないでしょうか?
こんな人がいたら格好いいですよね。

 

もう少しライオンとハイエナを比べてみます。
ライオンは狩りの成功率が2~3割といわれています。
対してハイエナは6割です。

 

そう。実はハイエナの方が成功率が高いのです。
狩りの成功率の高さの秘訣は、その体力です。
体力を消耗しないので、獲物が疲れたところまで追いかけて、GETします。
しかも、動物の骨を保存食として貯蔵するほど賢いのです。
たくましい動物ですよね。

 

また、ハイエナの群れの社会の中では秩序が求められ、
組織化されたグループで群れとして機能します。

 

私はハイエナはライオンよりも生存能力が相当高いような気がします。
もしかしたらライオンは、人間がその姿から強いと思っているだけなのかもしれません。
動物界ではハイエナもライオンも同等なのかもしれません。
余談ですが、「リス」は良い広報活動をしている「ネズミ」だということです。

 

ハイエナはライオンに比べて広報活動に失敗しているだけで、
能力はライオンよりも上の本当の百獣の王なのかもしれません。

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