Column

悪い借金とその地獄の悪循環

こんにちは。
たすけ愛理事の小林です。

 

身近に借金で困っている人はいませんか?
もしいらっしゃって、以下のことを知らなそうでしたら教えてあげてください。
もしかしたらウザったがられるかもしれません。
でもその人を助けたければぜひ伝えてあげてください。

 

 

悪い借金って知ってますか?

 

借金は2つに分けられます。
「良い借金」と「悪い借金」です。

 

悪い借金とは、消費や浪費に使ったお金です。
ギャンブルや娯楽は当然ですが、生活費や固定費、自動車等です。
つまり、資産にならないものすべてのことです。

 

資産とは自分にお金をもたらしてくれるもののことです。
車は経理や銀行では資産の欄に記載されますが、
お金を生み出しませんので資産ではないと考えます。

 

では、良い借金とはなんでしょうか?
これは資産を手に入れる際にする借金のことです。
これは良い借金です。

 

今回は悪い借金をクローズアップします。
悪い借金をしてもお金は毎月入ってきませんので、返済は自分の稼ぎだけが頼りになります。
この自分の稼ぎが少なくなったり、病気やケガをして働けなくなったり、仕事を失ったりすると数カ月で借金が返せなくなり、また借金することになったりします。

 

銀行で借りる
⇒返済が厳しい
⇒カードローンで借りる
⇒返済が厳しい
⇒消費者金融に借りる
⇒返済が厳しい
⇒友人に借りる
⇒返済ができない
⇒自己破産

 

こうやって友人も信用も失っていくわけです。
恐ろしいですね。
自転車操業のような形でビジネスをしていると、この地獄の悪循環に陥るのだと思います。

 

この悪循環がなぜ起きるのか、解説します。
銀行のカードローンで500万円借りている場合を例とします。

 

・元本500万円
・金利12%
・120回返済(10年)とします。
割と一般的な条件かと思います。

 

借主は、毎月71,735 円の返済をすることになります。
ただし、そのうち元本返済は平均41,600円で、それ以外は金利分になります。
つまり、平均の30,135円は借主にとっては捨てるようなお金です。

 

この捨てるように出ていくお金が地獄の悪循環の原因です。
元々は500万円借りていたはずが、
120か月後にすべてを支払い終えた時点では
合計額は860万円になっています。
つまりこの借主は360万円捨てたわけです。
平均的な人の収入であれば1年分に匹敵します。
ただでさえ生活に苦しいのにこれでは相当厳しいですよね。

 

新たな視点ですが、
借金は借りている人からすれば負債ですが、
貸している人からすると資産です。

 

地獄の悪循環の原因、その捨てるようなお金は一体どこに行くのでしょうか?
それは銀行の収入になるわけです。
銀行は何も悪いことはしていません。それが古来からある正当な商売です。

 

考えてみてください。
毎月30,135円です。
毎月この額を捨てるのと、何もしなくても得れるとしたら、
どちら側が良いですか?

 

当然、何もしなくても得れる貸主(銀行)の方が良いですよね。
断然生存的です。
私も含めて誰もが貸主の側に行きたいはずです。

 

まずはこの概念をしっかりと身につける必要があると思います。
「自分はどちら側にいるのか?」
ということです。
お金を借りる側なのか、貸す側なのか。
お金を捨てている側なのか、お金を得ている側なのか。
何をするにしても経済活動では上記の考え方を適用できます。

 

たとえば、同じ銀行を利用するのでも、
簡単に貸す側にまわることができます。
それは「貯金」をすることです。
例えばあなたが銀行に貯金をすると、それは銀行では負債の欄に記載されます。
あなたの家計簿には資産の欄に記載されます。
つまり、貯金をするということは銀行にお金を貸しているということなのです。
今現在、銀行にお金を貸したとしても金利は全くつきませんので、何の意味もありませんが。。

 

「借金はしないほうが良い」
日本人にとっては当たり前の常識ですよね。
ただ、借りている人は事情があるかもしれません。
娯楽のために借りている人かもしれません。
色々なので、一概に否定はできませんが、悪い借金はしないようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか?
悪い借金とその地獄の悪循環について今回は書いてみました。
また今度はもう少し悪い借金を掘り下げたものや、良い借金についても書いていければと思っています。

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