Column

日本の義務教育制度ではお金のことは教えない

こんにちは。
たすけ愛理事の小林です。

 

日本人がお金のことについて無知ということはご存じでしょうか?
アメリカとの比較ですが、日本人は全くお金に対して無防備です。

 

お金の教育がされていないと長期的な視点では以下のようなことが起こることが想像できます。
・貯金ができない
・投資ができない
・経済が発展しない
・引退できない

 

私は40歳代ですが、「引退できない」
これは厳しいですよね。
私は引退の時のために20歳代からお金の勉強を続けています。
60歳には「ほぼ引退」、65歳には「引退」したいです。

 

日本の義務教育の問題に戻りますが、
義務教育ではお金の管理や増やし方を教えません。
カリキュラムにお金の授業がないというのも問題ですが、問題はそれだけではありません。

 

小学校の先生はどういう教育を受けてきたのでしょうか。

義務教育→高校→大学教育学科→試験→学校に赴任

このような流れです。

どこで経済のことを学ぶのでしょうか?
どこでお金稼ぎを実践的に学ぶのでしょうか?
どこでお金の管理を学ぶのでしょうか?

私たちは社会貢献や日本の国家のためだけに仕事をするのではありません。
多くの社会人は自分のため、家庭のために働くわけですから、働くこととお金を管理することはセットにしないと社会をまともに生きれないと思います。
ですが、日本にはお金の教育はありません。

 

これでは、収穫した作物の保存方法を学ばないのと同じです。
そんな農業学校はあり得ません。
これは学校の教員に問題があるのではなく、制度に問題があるように思います。
もっと言えば、社会経験が全くない人が先生になり子どもに教育するわけです。
子供は社会に出る準備をするというのに、社会経験がない人から教育されないというのも変な話です。
お金の稼ぎ方から保存方法、増やす方法など、教えれるわけがありませんし、そもそもそういう議論の土壌にたっていません。

 

・お金とは何なのか?
・何のためにお金を稼ぐのか?
・お金の正体は何か?
・どうやってお金を増やすのか?

 

こういった基本的なお金の教育がされていないことは大問題だと思います。
小学校でお金のことを学ぶかもしれません。
それは計算方法だけです。
高校の商業科でお金のことを学ぶかもしれません。
それは計算方法だけです。

もちろん計算は大切です。
日本人は計算が得意です。
しかし、「お金って何?」という根本的な質問に答えることができる人は少数です。

 

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」のモデルは「渋沢栄一」です。
こういう風潮は非常に良いと思います。
学校でもぜひ教育してもらいたいものです。

 

国の方針でうまく行かない事柄は自分たちで何とかするしかありません。
つまり、今は親が子供に教えるしかないと思います。
私にも子供がいますが、お金については少しづつ教えています。

 

 

教育の成果をお伝えします。
10歳の息子とのある日の会話です。

 

私「宝くじで10億円当たったらどうする?」
息子「会社(株)を買う、アパートを買う。余ったお金は貯金する」

私「宝くじはどのくらいの確立で当たる?」
息子「隕石にあたるより低い確率」

私「宝くじに当たった人の何%が幸せ?」
息子「10%」

こういう感じです。
少しずつですが、お金とは何なのか、教えています。

こういった教育で少しずつお金の知識が身についていきます。
ちなみに息子が12歳になったら実際にお小遣いをあげて投資をさせてみようと思っています。
その投資の原資は自治体から年間12万円支給される「児童手当」を使います。
これを12歳から投資して増やし、大学資金等に充ててもらいたいと思っています。

 

このコラムを読んで頂いた方の中でお子さまをお持ちの方は、ぜひお金の教育をしてあげてください。
その子の将来だけではなく、自分の老後、もっと言えば日本の未来が明るくなるように感じることができます。

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