Column

詐欺とうまく付き合う方法

こんにちは。
たすけ愛理事の小林です。

 

あなたは「詐欺」にあったことはありますか?
詐欺と一口にいっても、
小さなものから大きなものまでいろいろな種類があると思います。
今回は詐欺にあった人が
「うまく詐欺の経験と付き合う方法」について書きたいと思います。

 

まずは心の準備から

 

テレビやyoutube、新聞等々、
詐欺にあった人の感情を第三者の視点でよく観察すると以下のような状態です。

・後悔
・憎悪
・怒り
・悲しみ
・異議

上記のような感情は当然ですし、あなたは間違っていないと思います。
ただし、この感情の中には「幸福」に近いものは一つもないことに気づいてください。
このような感情の状態では幸福な状態にはなれませんし、解決策も生まれません。
つまり、まずは心の準備からなのです。
詐欺にあった場合は感情を抜きにして考えます。

 

感情とは別に事実と現実を見ましょう。
具体的な考え方の前に、詐欺の種類について考えます。
検索するだけでいろいろな種類が出てきます。

・オレオレ詐欺
・架空料金請求詐欺
・投資詐欺
・通販詐欺
・金融詐欺
・結婚詐欺 等々

ここでは、「投資詐欺」にまつわるものにフォーカスしたいと思います。
投資や会費等、ビジネス的な付き合いの中で発生しやすい詐欺です。

 

(1)少額の詐欺

たとえば3万円の入会金を払ったが何のサービスもなく、連絡もとれない。
返金もしてくれない。といったことです。
少額ですので、そのうち忘れてしまうケースも多いでしょうし、
民事訴訟までは発展しないのかもしれませんね。

私は少額の詐欺には数回あったことがあります。
入会金については、直接ではなく紹介者や法人が間に入ってますので、問い合わせできないケースやうやむやになっていまうケースが多いのだと思います。
私があった詐欺もほったらかしです。
解決のために考える時間すらもったいなく感じます。

 

(2)多額の詐欺

事業資金の投資や、貸付、預かり金、〇〇投資等々。
50万円~100万円を一口として、高い金利をうたい文句に騙される人を集めるようです。
この場合、だまされた人達による集団訴訟まで行ったとしても、全額返金は難しいのではないでしょうか。
お金をだまし取った人がそのまま丁寧に貯金するとも思えませんし、逃げ切るスキームを考えているに違いありません。
ただ、運よく返金に至るケースもあるようです。
実際、たすけ愛の菅野代表は以前より、詐欺にあった人の相談にのり、一部返金に成功したということをお聞きしました。

ちなみに私は、シャレにならない額を何回も詐欺で失っています。
当然連絡はつきませんし、紹介者も消えるか、無責任な態度かのどちらかです。
「事前に詐欺に気づいて回避できていたら」と思ってももう無駄ですね。。

最近もFX運用を高い利回りでしているということで資金を36億円集めたという詐欺グループが逮捕されました。
集めた資金のうち8億円は競馬などのギャンブルに使ったということですが、本当に馬鹿らしいですよね。
使ってしまったお金は返ってきません。

 

(3)詐欺ではない詐欺

これは詐欺ではなく「失敗」です。
例えば友人に勧められて、ある会社の事業に100万円の投資をした。
(貸し付けや預かり金ではなく「投資」です)

1年後にその会社が倒産した。
これは単なる事業の失敗なので詐欺とは言えないと思います。
(失敗の理由にもよりますが)

 

私はこういうケースを経験しました。
・ある会社の新規事業が資金を必要としている。
・友人がその会社の事業に本気で投資したいと思い、資金を捻出したい。
・その資金を貸してほしい

というわけでその友人にまとまったお金を貸しました。
数年後、その会社が詐欺を行っていたとして倒産してしまいました。
このケースでは、私の友人は被害者であって、加害者ではありません。
加害者は詐欺を行ったその会社です。

私も被害者ということになりますが、その友人は私にお金を返すことはできるのでしょうか?
これは難しいと思います。
倒産した会社に財産が残っているとも思えませんし、それを期待しつつ生きていく方がネガティブですよね。
であれば、キッパリと諦めて気持ち新たに人生を楽しんだ方が生産的です。

私はその友人を憎むことはありません。
しかし、人からお金を借りてまで投資をするのは違うと思います。
もっと言えることはよくわからないところに投資はしないということだと思います。
私のお金が最終的に何に使われるのかをしっかり理解したうえでお金を貸すべきでした。

詐欺の特徴

「これは詐欺だ」なんて断言はできませんが、
いままで投資詐欺で何回か騙された恥ずかしい経験から、どういうものが詐欺なのかが少しは見分けがつくようになりました。
菅野代表の教えもあるのですが、以下のようなことです。

・利回りが良すぎる(年20%など)
・儲かることを強調する
・リスクにフォーカスしない
・投資先が海外もしくは非公開
・プレゼンやお話が上手
・説明者がお金持ちっぽい
・紹介制
・説明資料が立派

こんな感じでしょうか。
上記に当てはまるものがすべて詐欺とは言いませんが、私が何回か騙された投資案件は上記の共通点がありました。

紹介者がいるケースが多いのですが、
紹介者に対する報酬がかなり高く設定されているのか、紹介者自身が教育されておりプレゼン等が上手なのです。
またはそのまた上の紹介者を連れてきて断わる理由をなくしたりするわけです。
そういった上の紹介者は有能に見える演出があり、「会社がしっかりしている感」は強調されます。
また、大きな会社がバックについていることを匂わせたりします。

 

詐欺についていろいろと書きましたが、いかがでしょうか?
もし詐欺にあったことがある人でしたらはらわたが煮えくり返っているのではないでしょうか。
よく分かります!
私もです。

 

では最後に
「詐欺に遭ってしまった際にどのようにすれば良いか」

 

最初にも書きましたが、詐欺にあった場合は感情を抜きにして考えます。

詐欺に遭う前からの問題も含まれていますが、
私が行っている方法は以下です。

(投資の心得)
・借金をしてまで投資をしない
・投資をする前には完全に自己責任と念じる

(詐欺に遭ってしまった場合の心得)
・処理できるものは処理する
・返金が難しいと判断したらそのグループとは関係を断つ
・詐欺をした相手に対して哀れむ
・何事も勉強と念じる
・気持ち新たに仕事を頑張る

以上です。
感情的に考えると非常に腹立たしいのですが、こちらがいくら怒っても存在しないお金は返ってきません。
無い袖は振れないというわけです。
組織犯罪の場合はその辺の逃げ道も用意しているはずです。
捕まることを想定してお金を使いきっている可能性もありますし、詐欺を起こすような人が丁寧に貯金するとも思えません。

つまり捕まる可能性は高く、返金の可能性は低い

やはり事実と感情は別にしないといけませんね。
過ぎたことは過ぎたこととして、自分の人生や人間経験の勉強代とでも考えた方が前向きです。
そして、目の前にある仕事やその先にある人生を充実したものにするために気持ちを切り替えて仕事に励みましょう。

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