スティーホーム週間も終わり、今日からお仕事という方も多いかと思います。
いつまでも、コロナウイルスの脅威に怯えていても仕方ないので終息後の事を考えましょう。
そこで、今日は『キャッチコピー』についての話をしましょう。
コロナ終息後は、今まで以上に「人脈」が大切になりますから【人脈づくり】が必要となります。
その為には「自分の存在」を知って頂くことが重要となります。
私たちは、現代は昔と違い「SNS」の時代ですから、誰でも簡単に、
そして、お金を掛けずに「自分の存在」を知ってもらう手段を持っています。
しかし、手段はあっても「知ってもらう」ことが出来なければ意味はありません。
そこで、今日は「自分を知ってもらう」方法について紹介しましょう。
では「知ってもらう」ためには、どうすれば良いでしょうか。
それは「人の心をつかむ言葉」を使うことです。
俗にいう『キャッチコピー』と言うものです。
今回は『名作コピーの教え』と言う本に書いてあった「キャッチコピー」で
結果が大きく変わった一例を紹介しましょう。
アンドレ・ブルトンがニューヨークに住んでいたとき、いつも通る街角に
黒メガネをかけた物乞いがいました。
首に下げた札には『私は目が見えません』と書いてありました。
彼の前には施し用のアルミのお椀が置いてあるのですが、
通行人はみんな素通りして行きますから、
お椀にコインは、いつもほんのわずかしか入っていませんでした。
ある日、ブルトンは物乞いに「その札の言葉を変えてみたらどうか」と話しかけました。
物乞いは「旦那のご随意に」。ブルトンは新しい言葉を書きました。
その日からというもの、通行人たちから、物乞いに慰めの言葉がかかるようになり、
お椀にコインの雨が降りそそぐようになりました。
物乞いには優しい声やコインの音が聞こえます。
数日してブルトンが通りがかりに声をかけると物乞いは待っていたように訪ねました。
「旦那はなんと書いてくださったのですか」
下げ札にはこう書いてあったのです。
『春はまもなくやってきます。でも、私はそれを見ることができません』
(『名作コピーの教え』より)
いかがでしょうか。
言葉一つで、人の心は大きく変わるのです。
「人は、理性よりも、感情によって行動する」という言葉ある様に
「人は、事実よりも感情に動かされ動物」なのです。
ですから、事実を伝えることよりも「感情に訴える言葉」が大切なのです。
例えば、FAX(ファクシミリ)は、当初、なかなか普及しなかったそうです。
しかし、ある『キャッチコピー』がキッカケで普及しました。
そのキッカケとなった『キャッチコピー』とは・・
当初は「FAXは、短時間で文章が遅れます」と言って販売していました。
しかし「手紙を送るなら郵便がある。そんな高額のものは必要ない」と言って
FAXの便利さを理解して頂けませんでした。
ところが、ある販売会社が「FAXは、あなたのお店(会社)の場所を
相手に簡単に教えることができ喜ばれます」と言うと問合せが殺到したそうです。
前記の話の「私は目が見えません」が「事実=情報」です。
「春はまもなくやってきます。でも、私はそれを見ることができません」が
感情に訴える言葉です。
売れないセールスマンは、知識を身に付け情報を伝えようとしますが
結果を出すセールスマンは、人の感情に訴えます。
「人は、感情で動く」と言う事実を心に刻み
「自分という商品」をより多くの人に売って頂きたいと思います。
皆様方の益々のご健闘と、ご多幸、ご健康を祈っております。
感謝 合掌
『一般社団法人 たすけ愛』 代表 菅野宏泰