Column

「お金の価値が下がる」とはどういうこと?

こんにちは。
たすけ愛理事の小林です。

 

私のコラムをお読みの方は「お金」や「資産」「投資」にご興味がおありと思います。
もちろん私も興味があり、15年以上投資を続けてきております。
自分では中級者のはじめくらいの投資レベルと思っておりますので、まだまだ勉強中です。

 

さて、
「お金の価値が下がる」とはどういうことでしょうか?

私たちが普段使っている「円」というお金は、日本政府や日本銀行が保証している一つの「概念」にすぎません。
価値があるものと沢山の人が同意しているから価値が生まれているわけですが、その後ろ盾というか、保証をしているのが日本政府や日本銀行なわけです。

 

自治体が保証する商品券のようなものでしょうか。
それとも私が発行する「小林サンキュー券」のような感じか、
息子が母に発行する「肩たたき券」のようなものだと思います。
つまり、発行者のことが信用できず、だれも使わなければ無価値になりますし、発行者が「もう無理!」といえば無価値ということになります。

 

5歳の息子の「肩たたき券」を10年後使うことができないのと同じように、私たちは日本銀行が「今の1万円は1年前の9000円の価値になりました」と言われても仕方がないわけです。

 

歴史的にはこのように徐々にお金の価値が下がっていく傾向にあるわけです。
いわゆるインフレーションというもので、物価の価値が上がるにつれてお金の価値が下がるわけです。

 

いい例があります。
ジェレミー・シーゲル氏が実証した研究ということですが、投資の世界では割と有名な実験で
「200年間の投資期間を経てどのように価値が変動するか」
ということを研究したそうです。
要するに200年前に1ドルを持っていた人が、1ドルで株を購入した場合、1ドルを持ち続けた場合、1ドルで金を購入した場合、それぞれの場合が表現されています。

 

結果、
「株」は200年で60万倍の上昇。
「ドル」は200年で0.07ドルに下落。
「ゴールド」はほぼ変わらず


参照:株式投資(ジェレミーシーゲル)日経BP

 

いかがでしょうか。
ちょっと面白いですよね。
価値が変わらないのが金だとすると、現在ゴールドが値上がりしているとすれば、いずれドルの価値も下がるかもしれません。
あくまで長期的な視点で見た場合にすぎませんし、机上の空論でもあります。
ただ、これまでの200年は上記グラフが示しているように、お金の価値はものすごく下落しているわけです。

確かに日本の貨幣で考えても合点がいきますよね。
ちなみに、日本の「円」ですが、白米の価格で価値の変動を実感してみたいと思います。

 

・白米10KG   1920年→3.7円  2020年→約4500円
・コーヒー一杯  1915年→5銭  2020年→約500円
・新聞(月額)  1920年→90銭  2020年→約4000円

という感じで、100年の間にコーヒーに至っては10000倍の変化です。
物価の変動というのは非常に激しいことが分かります。

 

さて、現在の話題に戻ります。
現在は金利がほぼゼロですので、理論上お金の価値は変わっていないということになります。
実際、日本人の給料や物の値段が大きく変わったという実感はないですよね。日本人全体が以前より裕福になっているとも貧乏になっているとも思えません。
この状態がいつまで続くか分かりませんが、金融の歴史的にみるとかなり特異な状況のようにも思えます。私はインフレ経験がない世代なので、どちらの方が良いかは分かりませんが、日本の失われた30年を経て、現在はなんとなく不安な感じがしています。
それは皆さんも同じなのではないでしょうか?

 

今日もコラムを読んで頂きありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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