こんにちは。
たすけ愛理事の小林です。
いつもコラムをお読み頂きありがとうございます。
皆さんは「投資信託」をご存じでしょうか?
投資初心者のかたであればご存じと思います。
とても恥ずかしいことなのですが、
投資初心者の方へ反面教師として頂ければと思い、
今回は私が保有し続けている「投資信託のゴミ商品」をご紹介します。
取得日が2007年となっていますので、14年前に購入した投資信託です。
私が投資の勉強から実践へ進んだ初期の商品となります。
50万円で買って、現在の価値は19.4万円です。
半分以下になっています。
この投資信託は配当も出る商品でしたが、
この14年間で受け取った配当金は29.1万円です。
それをプラスしても合計でマイナス13450円です。
完全に負けた状態です。
リーマンショックのせいではなかった値下がり
「2008年9月に起きたリーマンショックのせいだ」
私はずっとこのように思っていました。
リーマンショックが起きた直後、上記の投資信託は半分以下に落ち込み、
しばらく回復しませんでした。
しばらくというか、ずっと回復しませんでした。
それもおかしな話です。
なぜかというと、日本の株式指標である日経平均を見ても
2013年には、リーマンショック前の水準まで回復しているからです。
しかも、現在はリーマンショック直前の株価の2倍くらいの株価になっています。
2013年になっても私の投資信託は回復しませんでした。
回復しないどころか、日本の株価平均が2倍になっているのに、さらに下がってさえいるのです。
どういうことでしょうか?
10年以上の投資の経験を積んだので、最近ようやく理由が分かってきました。
「ああ、これはゴミ商品なんだ」
完全な初心者だった私はよくわからずに投資商品を購入しました。
色々説明を受けて商品を買ったのですが、説明している人も私も何も分からない状態だったわけです。
投資信託におけるゴミ商品とは、
以下のような商品のことだと思います。
・管理費が高い
・手数料が高い
・リスクが高い
販売手数料が2%等、年間管理費が1.5%等、
投資としてはおかしいくらいの管理費がかかっている商品のことを言います。
先ほどご紹介した画像の投資信託について調べてみたところ、
特に成績の悪い2商品については販売手数料2%以上、信託報酬1%以上、これに加えて銀行での管理費が加算されているものと思われます。
つまり、信託報酬だけでも1.5%以上になると思われます。
これではファンドの価値が高まるわけがありません。
ファンドと銀行をもうけさせているようなものです。
金融庁がこのような発表をしています。
「銀行の投資信託、46%の個人が「損」 金融庁問題提起」 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASL755DSNL75ULFA023.html
これは真実だと思います。
しっかり調べることができない、理解のできない初心者やお年寄りに勧めて、
管理費等で報酬を得ることを考えているだけなのだと思います。
説明する担当者も気づいていない可能性もあります。
まぁ、担当者がこの事実を知っていてお勧めしているとしたら、
お客様をだましているような形になってしまいますので、その担当者が気の毒ですよね。
日本の投資信託業界は最悪
以下の図をご覧ください。
日本とアメリカの比較です。
※出所:平成29年3月30日開催、家計の安定的な資産形成に関する有識者会議」(第2回)より抜粋
販売手数料と信託報酬の違いに注目してください。
日本の手数料は高すぎます!!
そして収益率です。
マイナスです。
つまり日本の投資信託は買っても儲からないということです。
これはひどすぎます。
アメリカとの差がありすぎます。
一体日本の証券業界は何をしようとしているのでしょうか。
なぜそんな値上がりが期待できないゴミ商品を保有しているのか?
なぜ損切りせずに、これまで持ち続けているかというと、
これは自分への戒めとしていまだに保有しています。
あまりにもひどい商品なので
「ちゃんと勉強するべきだし、しっかり調べて購入しないといけないよ」
という自責の念を込めて、あえて保有しています。
今回ご紹介した投資状況の通知が届く度に、
自分の行った過ちに気づき「もうこんな間違いは犯さない」こう自分に言い聞かせるのです。
少しでも投資初心者の方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。