北海道の余市に、一杯6000円の「うに丼屋」さんがあり、流行っているそうです。
「一杯、6000円」ですよ。
皆さんは「食べに行きますか?」
「凄いですよね」
では、ここで皆さんへ質問です。
「この一杯6000円のウニ丼屋さんは・・
なぜ、流行っているのでしょうか?」
よ~く、考えてみて下さい。
【最初から「勝つこと」が判った商売】
皆さんもご存知かと思いますが・・
「余市」という町は、人口2万人にも満たない田舎町です。
そこで、一杯、6000円の『うに丼』が、飛ぶように売れているのです。
この『うに丼』は、余市の人たちは、ほとんど食べには来ません。
来るのは・・、札幌や本州の人たちです。
しかも、この人たちは、わざわざ余市に、この『うに丼』を食べに来ているのです。
要は、最初から「6000円」を払う気で「来ている」のです。
ですから、この商売は最初から「勝つこと」が判っている商売なのです。
【成功する店と失敗する店の違い】
そこで、「これは、儲かる!!」と思って「私も始めてみよう!」と決意して
皆さんが始めても、このお店の様に「繁盛はしない」でしょう。
きっと、失敗をして「大きな損」をするのがオチでしょう。
では「なぜ?」同じことをやっても、片方は「成功」し、片方は「成功しない」のでしょうか。
その理由は・・
この「繁盛店」のお店の中にありました。
お店の中には『ウニを“世界4大珍味にする!!”』と書いてあります。
『ウニ』を・・、キャビア、フォアグラ、トリュフと同じように
“世界の4大珍味にする!!”と宣言しているのです。
要は、最初から『志』が違うのです。
「お店が儲かるか? どうか?」ではなく、「目指す世界」が違っていたのです。
ですから「どうすれば、多くの人に喜んで頂けるか?」
「どう工夫すれば、多くの人に認知されるか?」と知恵や工夫が生まれるのです。
【この店で売っていたものは・・?】
このお店で売っていたのは・・実は『うに丼』ではなく・・
『ウニを“世界4大珍味にする!!”』という「志」であり「意気込み」だったのです。
『うに丼』は、その「志」や「意気込み」を表現するものだったのです。
そんな人たちに「儲かる」からと言って始める人たちが勝てる訳がありません。
皆さんは、何かを始める時に「この志」がありますか?
絶対に「志」を叶えるという「意気込み」がありますか?
私たちが「売る」のは「商品」ではなく・・
「志」であり「意気込み」なのです。
「商品」は、その「志」と「意気込み」を表現するものなのです。
皆様方の益々のご健闘と、ご多幸、ご健康を祈っております。
感謝 合掌
『一般社団法人 たすけ愛』理事長 菅野宏泰